塩害被害を受けた農地にトマトが実りました!
◆大交流で東北の農地を蘇らせたい
東北の復興はもちろん東北の人たちが主役だけど、私たち東京や首都圏に住む者も息長く一緒に活動をしたいと思っています。
私は震災後、毎月一回は東北に足を運ぶようにしています。4月は気仙沼と、大崎市に。5月も大崎市に。そして、6月4日は宮城県岩沼市に塩害被害を受けた農地にトマトを植えに行って来ました。翌5日は気仙沼近くの山に植樹に行って、「森は海の恋人」の畠山さんや、オークヴィレッジの稲本さんらと広葉樹の苗を植えてきました。今月は15~16日に宮城県亘理町で「復興を考える東北と首都圏の女性の交流会」を開催し、帰りは仙台の「東北六魂祭」にも立ち寄ってきました。大変な人出でしたよ。
東北六魂祭
◆総勢70余名でトマトの苗を植える
で、トマトですが、NPO法人農商工連携サポートセンターとマイファームが共同で企画したツアーで、親子連れや東京などから49人が参加しました。参加者は「ガレキの撤去など力仕事はできないけど、何かしたかった。」、「復興のお手伝いができることは本当に嬉しい」と参加動機を語っていました。
熊本の塩トマトなど甘くて美味しいと有名ですが、トマトは塩分に強い野菜なのです。塩分に強いということで、ネギの苗と、有機綿の種もまいてきました。種はオーガニックコットン「アバンティ」の渡邊社長からお預かりした茶綿です。
岩沼市は水田が広がる田園地帯ですが津波の被害がひどく、排水設備が壊れ、田植えのできない水田が沢山あります。周辺の松林は茶色く枯れ、防波堤も未だ崩れたままです。
水田には未だにガレキが散乱しているところも
2軒の農家と地元のロータリークラブの協力を得て、畑とビニールハウスに約600本の苗を植えました。農家の方が「田畑はほとんど津波の被害を受けて、今年は何にも植えられません。でも、今日こうしてトマトを植えることができたのは、本当に嬉しいです。何か一つでも実れば、本当に励みになります。」と言われ、じーんときました。
トマトの苗を植えるといっても、普通の状態の農地ではありません。塩分がとても強いのです。そこで、マイファームの西辻さんは国内外の文献をリサーチし、土壌から塩分を除去(分解)する微生物を3週間前に入れて土壌を改良しました。また、根が伸びる力を最大限発揮するよう、根を2センチ程度まで切って植えるという特殊な手法を考案し、それを実証してみたのです。
根を切って植えてみた。西辻さん
皆で植えました
1か月後には立派な看板も
オーガニックコットンの種も無事生育中
◆ついに真っ赤に実りました
その後、一部に塩分が強いために起きる尻腐れ病が出たものの、トマトは無事に真っ赤に実りました。昨日、マイファームの西辻さんのところに届いたトマトの写真です。「味はかなり甘みがあって、しかし外は酸味があるというトマトとして理想の形です。」と西辻さん。私も早く食べたい!
福島・相馬の人たちにユカタを贈ろう!
開墾メイトが関わっているプロジェクトのご案内。
引き続き、各々できる範囲で被災地支援を続けています!
今回は、現地に浴衣、帯、下駄、草履を贈るプロジェクトのご案内です。
相馬市中心部で8月14日に盆踊りを合同開催するため現地の方が奮闘されています。とはいえ、津波などにより全てを奪われてしまった方々は、浴衣や帯などをお持ちではありません。
贈ることができる浴衣、帯、下駄、草履をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご協力をよろしくお願い致します!
配送受付期間は7月25日~8月10日です。
詳細は、ひさい地 女子応援部をご参照ください!